補聴器でどれくらい聞こえが良くなる?調整で変わる聞こえの質
- 渡邉貴
- 4月21日
- 読了時間: 18分

▶︎1. 補聴器でどれくらい聞こえが良くなるかを正しく理解しよう

1.1 補聴器と聴こえの仕組みの基本
「補聴器って、耳が悪くなったらとりあえずつけるもの」と思っていませんか? 実は、補聴器が効果を発揮するには「聴こえの仕組み」を理解することが大事なんです。
聴こえる仕組みをざっくり知っておこう
人が「音」を認識するまでには、大まかに以下のような流れがあります。
空気の振動(音)が耳に入る
鼓膜を震わせ、中耳・内耳を通る
有毛細胞が振動を電気信号に変える
聴神経を通って脳に届く
この一連の流れのどこかに障害があると、「聴こえにくい」という状態が生まれます。
聴こえづらさは“音の高さ”によって違う
聴力には「周波数(Hz)」という概念があり、これは音の高低を意味します。 高音とは、女性の声やチャイムの音。 低音とは、男性の声や太鼓の音などです。
補聴器で改善を図るには、この「どの音域が聴こえにくいか」を正確に把握することが必要です。
補聴器は“音域ごと”に調整できる
集音器やスピーカーのように、単に音を大きくするのが補聴器ではありません。 補聴器の最大の特徴は、「特定の音域だけを補強できる」ことです。
たとえば、次のようなケースがあります。
高音域だけ聴こえにくい人 → 高音だけを増幅
低音は聴こえるが高音は苦手 → 高音だけ補強してバランス調整
このように、一人ひとりの聴力に合わせたピンポイントの音量調整が可能です。
よくある誤解:「補聴器をつければ何でも聴こえる?」
補聴器をつける=全てが聴こえる、と思っている方は少なくありません。 ですが、実際には「音を大きくする」のではなく、「必要な音をちょうど良く届ける」ことが大切。
そのためには、自分の耳に合った調整が不可欠です。 調整されていない補聴器では、うまく聞こえないこともあります。
忙しい日常の中で「聞き返し」が増えると、会話が面倒になってしまうこともありますよね。 補聴器は、そんな悩みを解消するための大きな手助けになります。
「音が聞こえる」だけでなく「意味が理解できる」レベルにまで聞こえを整えるのが補聴器の役割なんです。
1.2 聴力は「音域」によって違うって知ってましたか?
「最近、人の声が聞き取りづらい」と感じたことはありませんか? それ、実はすべての音が聞こえにくくなっているわけではないかもしれません。
聴力には「音の高さごと」に得意・不得意がある
音は「高音」「中音」「低音」といった周波数(Hz)の違いで分類されます。 たとえば、日常でよく耳にする音を周波数別に見ると次の通りです。
音の種類 | 周波数帯 | 具体的な音 |
低音域 | 125~500Hz | 男性の声、車のエンジン音 |
中音域 | 500~2000Hz | 日常会話、電話の声 |
高音域 | 2000~8000Hz | 女性や子どもの声、鳥のさえずり、チャイム |
多くの方は「高音から先に聞こえにくくなる」傾向があるため、女性の声や子どもの声が聞き取りにくいという症状が出ることがあります。
音域ごとの聞こえ方の違いに気づきにくい理由
実は、難聴が少しずつ進行している場合、自分ではその変化に気づきにくいことが多いです。 「最近テレビの音を大きくしてるな…」 「人に話しかけられても気づかなかった」 そんな小さな変化が、音域ごとの聴力低下のサインかもしれません。
特に、周囲の音は聞こえるのに「言葉だけが聞き取りづらい」場合、中音〜高音域の難聴が進んでいる可能性が高いです。
聴力検査では数十段階の音域を測定する
補聴器の調整を行う前に行われるのが「聴力測定」です。 この検査では、周波数ごとにどのくらいの音量なら聞こえるかを数十段階でチェックします。
たとえば、4000Hzの高音域だけ反応が鈍い人もいれば、500Hz〜1000Hzの中音域が弱っている人もいます。 聴力の状態は本当に人それぞれなんです。
なぜ音域別の補聴が必要なのか?
補聴器の最大の特徴は、この音域ごとの聞こえにくさに対応できる点です。 逆に、すべての音域を一律に大きくしてしまうと、必要以上にうるさい音まで聞こえてしまい、かえって疲れてしまうことになります。
「聞こえてるはずなのに、会話の内容がわからない…」 そんなときは、全体的な音ではなく特定の音域が聞こえづらくなっている可能性を疑ってみてください。
音域別の調整ができる補聴器こそが、あなたの聞こえを本当の意味でサポートしてくれるツールなんです。
1.3 補聴器が聞こえを改善できる理由とは
「補聴器をつけたら、ほんとに聞こえるようになるの?」 そんな疑問をお持ちの方は多いと思います。実際、補聴器は正しく調整すれば聞こえの質が大きく変わります。
補聴器はただ音を「大きく」するだけじゃない
補聴器=音を増幅する機械と思われがちですが、実際はもっと繊細です。 補聴器は、人それぞれ異なる「音の聞こえにくさ」に合わせて、必要な音域だけを補強する調整機能があります。
具体的には、以下のような機能があります。
高音・低音それぞれに個別の音量設定
日常会話に必要な周波数帯だけを強調
環境に合わせて自動的に音量を調整
このように、ただの“拡声器”ではなく、精密な音質調整ができる医療機器なんです。
調整次第で「ほぼ通常の聴力」に近づけることができる
専門家によってしっかり調整された補聴器は、補聴前に比べて聞き取りやすさが大きく改善します。
たとえば、こんな変化が期待できます。
日常会話での聞き返しが激減
テレビの音量を以前より小さくできる
電話やインターホンの音に気づける
実際に、語音明瞭度(言葉の聞き取りやすさ)が60%から90%以上に改善するケースもあるほどです。
聴こえの改善には「人の耳+補聴器の力+調整」の三位一体が重要
聞こえを改善するには、以下の3つがそろってはじめて効果が発揮されます。
人の耳がある程度音を拾えること
補聴器がその不足分を正確に補えること
専門家による最適なフィッティング(調整)がされていること
この3つがそろってこそ、「言葉が理解できる聞こえ」を実現できます。
聞こえの質は「調整」で変わる
補聴器を購入しても、調整が合っていなければ「聞こえが悪い」「音がうるさい」などの不満が出てしまいます。 大切なのは、一人ひとりの聴力にあわせた綿密なフィッティングです。
だからこそ、補聴器は「買って終わり」ではなく、購入後の調整とサポートが本当に重要なんです。
聞こえにくさを我慢して生活していると、家族との会話も減ってしまいがち。 でも、適切な補聴器の調整で「自然な聞こえ」が戻ると、毎日の生活が一気に明るくなりますよ。
補聴器が聞こえを改善できる理由は、“あなたに合わせて調整できる唯一の機器”だからなんです。
▶︎2. 補聴器の調整方法と聞こえの改善度

2.1 フィッティングってなに?補聴器の調整はここが大事
補聴器の効果を最大限に引き出すには、「フィッティング」がとても重要です。これは聞こえの状態に合わせて補聴器を細かく調整する作業のこと。人によって聴こえにくい音域は異なるため、画一的な設定では対応できません。
特に、調整時に意識されるのは以下のポイントです。
聴力検査で得られたデータに基づき、音域ごとに増幅レベルを設定
会話や環境音などの“実際の音”を聞きながら、違和感のないように微調整
周囲の騒音や残響にも対応できるよう、自動調整機能の最適化を実施
フィッティングは、補聴器販売後に何度も行うのが基本。使っていくうちに気づく違和感を少しずつ解消していくことで、自分に合った“自然な聞こえ”に近づけます。
つまり、補聴器の性能は「調整次第」で大きく変わるというわけです。
2.2 きちんと調整すれば「ほぼ通常」と変わらないレベルに
補聴器は正しく調整すれば、「普段通りの会話ができる」レベルまで聞こえを改善できます。 特に音域ごとの精密な調整(フィッティング)を行うことで、聴力の再現度は格段にアップします。
実際の改善ポイントは次の通りです。
語音明瞭度(言葉の聞き取りやすさ)が約30〜40%改善することも
小さな声でも内容が理解できるようになり、聞き返しの回数が激減
会議や電話など、集中して聞きたい場面でもストレスが軽減
調整には複数回の通院や試聴が必要ですが、その過程で耳と補聴器が“馴染む”状態がつくられていきます。 一度で完璧を目指すのではなく、生活シーンごとの違和感を少しずつ調整していくことがコツです。
聞こえの最適化は、一人ひとりに合わせた“オーダーメイドの調整”で実現できます。
2.3 よくある補聴器の調整ミスとその解決法
補聴器の効果を最大限に引き出すには、調整の精度が欠かせません。 ところが、調整がうまくいっていないケースも少なくなく、「補聴器=うるさい・聞こえない」という誤解を招いてしまうことがあります。
よくある失敗には次のようなものがあります。
音域ごとの調整がされておらず、必要な音が聞こえない/不要な音が強すぎる
周囲の雑音が強調されて、会話の声がかき消される
「とりあえず音を大きくしただけ」で、長時間の装用が疲れる
こうしたミスを防ぐには、購入時の「初期設定」で終わらせず、装用後も何度も微調整を行うことが大切です。 聞こえ方は環境や時間帯、体調によっても変わるため、フィードバックを伝えることが効果的です。
改善するには以下のような対応が有効です。
気になる音域や場面を記録して伝える
専門スタッフと一緒に実生活を想定した試聴調整をする
我慢せずに違和感をすぐ伝える
調整は「面倒」ではなく、聞こえを快適にするための大事なプロセス。時間をかける価値があります。
▶︎3. 実際どれくらい改善する?聞こえのビフォーアフター

3.1 高音・低音の聞こえがどう変わるのか
補聴器での聞こえの改善は、「どの音域が苦手か」によって効果が大きく変わります。 特に、高音と低音では聞こえの感覚がまったく異なるため、音域ごとの違いを正しく理解することが重要です。
それぞれの音域の特徴と改善のポイントを見てみましょう。
高音域(2000〜8000Hz):子どもの声、インターホン、チャイムなどが該当。
→この音域が聞こえにくいと、「音が鳴っていること」に気づきにくくなります。
中音域(500〜2000Hz):日常会話の中心となる周波数帯。
→この領域が弱いと、話の“内容”がぼやけてしまい、聞き返しが増えます。
低音域(125〜500Hz):男性の声、エンジン音など重低音。
→聞こえにくいと、声の「こもり感」が出て聞き取りにくくなります。
補聴器では、これらの音域ごとに個別に調整できるため、
「高音だけをしっかり聞こえるように補強」
「低音は自然に保ちつつ、高音だけ強調」
といったバランスの良い補聴が可能になります。
つまり、補聴器の本当の強みは、“音を整える力”にあるんです。
3.2 会話やテレビの音がはっきりするまで
「テレビの音は聞こえるのに、何を言ってるのか分からない」 そんな経験はありませんか?これは音そのものは届いていても、言葉として聞き取れていない状態です。
このような状態を改善するには、語音明瞭度(ごおんめいりょうど)の向上がカギになります。 語音明瞭度とは、「音が聞こえる」だけでなく「意味として理解できる」割合のことです。
補聴器によって以下のような変化が期待できます。
高音域を補強することで、「サ行」「カ行」などの子音がクリアに聞こえる
会話中の言葉がハッキリと区別できるようになり、聞き返しが減る
テレビの音量を下げても、内容が理解しやすくなる
補聴器を装用してから数日〜数週間で耳が慣れ、徐々に会話の理解度がアップしていきます。
さらに、以下のような調整ポイントも重要です。
自宅や職場など、よく過ごす環境に合わせた音域調整
テレビ用の補助機器や専用モードの活用
雑音抑制機能を活用して、声だけを強調する設定に変更
ただ聞こえるだけでなく、“聞き取れる”ようになることで、会話が自然に楽しめるようになります。
3.3 調整による効果がわかる具体的な数値例
「実際、補聴器でどれくらい聞こえが良くなるの?」という疑問にお答えするため、 調整によってどのような変化があるのかを数値でご紹介します。
補聴器を使った効果は、語音明瞭度(言葉の聞き取りやすさ)を中心に測定されることが多いです。
たとえば、以下のような改善事例があります。
調整前:語音明瞭度 45% → 補聴器装用後:80%以上に改善
聞き返しの回数:1時間の会話で平均5回 → 調整後は1回以下に
テレビの音量:以前はリモコンの音量30 → 調整後は音量18でも快適に
これらはあくまで一例ですが、適切な調整を行えば、多くの方が「聞こえの質」に変化を感じています。
さらに効果を感じる場面として、以下のようなケースがあります。
駅やカフェなど、周囲が騒がしい中でも相手の声が区別しやすくなる
家族や友人との会話にストレスを感じなくなる
外出や趣味活動への意欲が戻る
数値だけでなく、日常生活の“しやすさ”がぐっと変わるのが補聴器調整の力です。
▶︎4. 補聴器と集音器の違いをしっかり知ろう
4.1 集音器の仕組みと限界
補聴器と混同されがちな「集音器」。見た目は似ていますが、仕組みや効果はまったく異なるものです。 まず、集音器は医療機器ではなく、一般家電のカテゴリーに分類されます。
そのため、聞こえを補う仕組みは非常にシンプルです。
音域の区別ができず、すべての音を一律に大きくする構造
聴力に合わせたカスタム調整ができない
周囲の雑音や環境音も一緒に大きくなるため、聞きづらさが出やすい
たとえば、「声が大きくなっても言葉がハッキリしない」「背景音がうるさく感じる」といった悩みが出ることもあります。
さらに、長時間の使用によってこんな不調を訴える方もいます。
音が響きすぎて頭が痛くなる
音のバランスが悪く、会話に集中できない
結局使わなくなってしまう
集音器は価格が安く、手軽に試せるのが魅力ですが、本格的に聞こえを改善したい方には向いていません。
「集音器では聞こえの質まではカバーできない」ことを理解して選ぶことが大切です。
4.2 なぜ集音器では聞き取りづらいのか
「音は大きくなっているのに、何を言っているのか分からない」 これは集音器を使っている方からよく聞かれる声です。 その原因は、集音器が“音の質”ではなく“音量”だけを上げる仕組みにあるからです。
聞き取りづらくなる主な理由は以下の通りです。
音域ごとの調整ができず、必要な音も不要な音も一緒に増幅してしまう
声の子音(サ行・タ行など)が強調されず、言葉の輪郭がぼやけてしまう
背景音(車の音、エアコンの風、雑音など)も同じように大きくなる
結果として、「うるさいのに言葉が聞き取れない」という状態になりがちです。
また、次のような不快感を感じる方も少なくありません。
一部の高音が耳に刺さるように感じる
周囲の音が“がやがや”とまとまって聞こえる
聴こえのバランスが悪く、会話に集中できない
これでは、せっかくの会話もストレスになってしまいます。
集音器は“音を拾う”だけで、“会話を聞き取る”サポートはできない構造なのです。
4.3 集音器を使って失敗する3つのパターン
集音器は「手軽に試せる聞こえサポート機器」として知られていますが、実際にはうまく使いこなせずに失敗してしまうケースも少なくありません。特に高齢者の方が、補聴器と同じ効果を期待して購入し、後悔することが多いです。
よくある失敗パターンは次の3つです。
① 音がうるさすぎてすぐ外してしまう
→すべての音を均一に大きくするため、騒がしい場所では非常に不快に感じます。
② 言葉が聞き取れず会話が成り立たない
→子音など細かな音の調整ができず、「聞こえても意味が分からない」状態に。
③ 長時間の装用で頭痛や疲れが出る
→耳が常に大きな音にさらされ、ストレスを感じる原因になります。
これらの問題が起きると、「集音器は合わないから、もういいや…」とあきらめてしまう方もいます。
ですが実は、原因は集音器の性能ではなく、“使い方が聞こえに合っていなかった”ことが多いのです。
聞こえの改善には、医療機器として調整できる補聴器が適しています。 集音器はあくまで簡易的なサポート用と割り切って使うことが大切です。
▶︎5. 自分に合った聞こえ改善のために大事なこと
5.1 「聞こえない」状態に慣れてしまっていませんか?
聞こえにくさは、少しずつ進行するため自分では気づきにくいものです。 その結果、「聞こえづらいけど仕方ない」と放置してしまう人がとても多いのが実情です。
こんな状況に心当たりはありませんか?
家族との会話で聞き返すことが増えた
テレビの音量が以前より大きくなった
呼びかけられても反応が遅れることがある
これらは、「聞こえにくさに慣れてしまっているサイン」です。 問題なのは、放置することで生活の質がじわじわ下がっていくことです。
会話が減り、人との関わりが億劫になる
外出や趣味を控えるようになり、行動範囲が狭くなる
判断力の低下や転倒リスクが高まるケースも
実は、聞こえの低下は“脳の働き”にも影響を与えることが分かっています。 補聴器で早めに対応することで、こうした二次的なリスクも減らすことができます。
「慣れているから大丈夫」ではなく、「改善できるなら今すぐに」が大切です。
5.2 聴力低下に気づいたらすぐにするべき3つの行動
「最近、ちょっと聞き取りにくいな…」と思ったとき、 早めに行動することが聞こえの改善にとってとても重要です。 放置してしまうと、補聴器の効果も出にくくなってしまうことがあります。
まずは次の3つの行動を意識してみてください。
① 聴力測定を受ける
→耳鼻科や補聴器専門店などで、周波数ごとの聞こえ具合を数値で把握できます。
② 補聴器の相談をする
→聴力に合った機種選びや、使い方のアドバイスがもらえます。無料相談を活用するのもおすすめです。
③ 日常生活での“聞こえ”に注目する
→会話、テレビ、外出先でのアナウンスなど、困る場面を具体的にメモしておくと調整がスムーズになります。
これらの行動を早く起こすことで、
適切な補聴器を無理なく導入できる
聴力の変化に合わせてスムーズに調整できる
聞き返しや会話のストレスが減り、日常が快適に
「まだ大丈夫」は、“もっと早くやっておけばよかった”に変わることが多いんです。
5.3 補聴器の相談はプロに任せよう
補聴器選びや調整は、自分ひとりではなかなか難しいものです。 だからこそ、専門資格を持った「補聴器技能者」などのプロに相談することが大切です。
プロに任せることで得られるメリットは多くあります。
正確な聴力測定と分析ができる
→どの音域が聞き取りにくいかを数値で確認でき、個別に対応が可能になります。
最適な補聴器選びができる
→予算・聞こえの程度・生活スタイルに合った機種を提案してもらえます。
購入後の調整やアフターフォローも万全
→数回にわたって細かく音域を調整し、快適な聞こえに仕上げていきます。
また、補聴器は「試してから決められる」ことがほとんど。 実際の使い心地を体験しながら選べるのも、専門店やプロに相談するメリットです。
聞こえの質が上がったことで、家族との会話が弾む
外出の不安が減り、趣味や旅行が楽しめるようになる
聞こえに関する悩みは、ひとりで抱えず、信頼できる専門家と一緒に向き合うのが一番の近道です。
▶︎6. まとめ:補聴器は正しく使えば、聞こえは大きく改善できる
6.1 補聴器はただ付けるだけじゃダメ
「補聴器を買ったのに、あまり聞こえが変わらなかった」 そんな声の多くは、“正しい使い方”や“調整の重要性”を知らないことが原因です。
補聴器は、ただ耳に入れればOKというものではありません。 しっかりと聞こえの改善を感じるには、以下のようなステップが欠かせません。
初期フィッティング(音域ごとの設定)を丁寧に行う
→聴力に合わせて高音・中音・低音のバランスを調整します。
生活環境に合わせた再調整を繰り返す
→会話、外出、テレビなど、場面ごとに異なる聞こえを微調整していきます。
日常での違和感を記録し、相談時に共有する
→「どんな音が聞きづらいか」を伝えることで、より自分に合った設定に近づきます。
補聴器は「買って終わり」ではなく、「使いながら育てていく」機器です。 時間をかけて調整することで、より自然な聞こえを再現できます。
つまり、補聴器の効果は“使い方”と“調整の継続”で決まると言っても過言ではありません。
6.2 聞こえの改善には「調整」がカギ
補聴器の性能がどれだけ高くても、自分の耳に合っていなければ効果は半減します。 そのために欠かせないのが「調整」、つまりフィッティングです。
この調整がどれほど大切か、主な理由を整理してみましょう。
聴力は人によって異なるため、音域ごとの微調整が必須
→高音だけ聞こえにくい人、中音だけ弱い人などパターンはさまざまです。
生活環境によって求められる音の種類も違う
→静かな室内と駅やスーパーなどでは、必要な調整が大きく異なります。
装用者の“慣れ”も調整に影響する
→最初は違和感があっても、数日で脳が順応していくため、段階的な調整が必要です。
調整は1回で終わるものではなく、数回に分けて行うことで聞こえの質がどんどん向上していきます。 焦らず、着実に自分に合った設定を見つけていくことが大切です。
聞こえを改善する鍵は、「機械の性能」よりも「調整の丁寧さ」にあるんです。
6.3 正しく使って、日常をもっと快適に
補聴器は、正しく使うことで日常生活の質を大きく変えてくれる頼れる存在です。 「音が聞こえるようになる」だけでなく、「人とのコミュニケーションがスムーズになる」ことこそが本当の価値です。
正しく使うことで得られる変化には、こんなものがあります。
家族や友人との会話が自然に弾むようになる
→聞き返しが減り、会話のリズムも取りやすくなります。
外出先での不安が減る
→駅や病院のアナウンス、店員の声などが聞き取りやすくなります。
テレビや音楽などの娯楽も楽しめるように
→大音量にせずとも、内容がしっかり理解できるようになります。
これらの変化は、日々の小さなストレスを軽減し、気づけば「毎日がちょっと快適になる」実感につながっていきます。
補聴器の調整を繰り返しながら、少しずつ自分の耳に合った状態を作ることが何より大切です。
「なんとなく使う」ではなく、「ちゃんと使いこなす」ことが、快適な聞こえへの第一歩です。
▶︎補聴器の調整なら「みみニュース」にお任せください
補聴器の効果を最大限に引き出すには、音域ごとの丁寧な調整が欠かせません。
「みみニュース」では、専門的な視点から補聴器の正しい使い方について詳しく解説しています。
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